『あなたは服に満足していますか』読了

随分久しぶりの日記ですが、相変わらず、本だけは読んでいます。本当は、映画を見に行ったり(『スカイ・クロラ』は映画館で見たかった……)、美術館に行ったり(国立西洋美術館の「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」は見たかった……)したかったんですが、予定通りには行かないことが多いものです。
さて、この間読んだ『あなたは服に満足していますか〜体が不自由な人から学ぶ 服の大切な役割とは〜』(福祉技術研究所)なのですが、これが中々興味深い一冊でした。
世の中には様々な体型の方々がいて、その中から平均的・標準的な体型を割り出し、その割り出した体型に合わせて作るのが既製服、個々の体型に合わせて作るのが仕立て服です(私はそのように理解しているのですが、違っていたらご指摘下さい)。
私の場合、どうしても仕立て服的な観点から考えてしまうので、体が不自由か否かに関わらず、お客様一人一人をきっちりと採寸して、その方が日頃どのような姿勢でいることが多いのか、どういった動作をされることが多いか、など考慮しつつ服を作る方が良いのではないか、と思ってしまうのです。
そんな中で、この本で紹介されていた既製服のリフォームの方法には、「そういうやり方もあるのだな」と考えさせられました。服を人の体型や姿勢に合わせる、そのアプローチの方法は様々なのですな。
そういった服作りの当たり前のことが分かっていない、己の不明をただ恥じ入るばかりであります。うーむ。